テレビ東京HD、2021年3月期決算はほぼ横ばい 地上波放送の不振を周辺事業でカバー

株式会社テレビ東京ホールディングスは、2021年3月期通期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)を発表した。

【連結経営成績】
売上高   :1390億8400万円(前年同期比 4.2%減)
営業利益  :52億2800万円( 同 2.0%増)
経常利益  :53億4000万円( 同 3.5%増)
当期純利益 :25億7500万円( 同 0.6%減)

テレビ広告市況は徐々に回復しているが、年間を通しては前年には及ばない状態で、売上高は4.2%減となった。一方で人員をかけない番組制作や営業活動を続けたことから、営業費用が減少。一方でアニメの海外売上が引き続き好調に推移したことなどから、営業利益は、前年2.0%増となった。
事業別では、放送事業収入(売上高)の合計は10.3%減の728億6900万円。このうち、番組提供のスポンサーから得られるタイム収入は8.6%減の436億2300万円だった。一方、当期のライツ事業収入(売上高)の合計は1.1%増の304億9200万円だった。放送事業とライツ事業を併せた地上波放送事業(テレビ東京単体)の決算は、売上高で7.2%減の1033億6100万円だった。
テレビ通販やEC事業、CS有料放送チャンネル、音楽出版、番組制作・販売や放送運営を含む放送周辺事業全体の売上高は0.1%増の420億1900万円、営業利益は21.0%増の30億4700万円だった。