テレビ東京HD、2021年1Q決算は広告低迷で減収ながら大幅な利益増
株式会社テレビ東京ホールディングスは、2021年3月期第1四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年6月30日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :312億0800万円(前年同期比 12.4%減)
営業利益 :8億0600万円( 同 57.7%増)
経常利益 :9億2900万円( 同 73.0%増)
四半期純利益 :4億5300万円( 同 336.6%増)
番組提供のスポンサーから得られるタイム収入は、系列局を通じた全国放送ネット、テレビ東京単独の首都圏ローカルの両方で、クライアントの広告出稿姿勢が慎重になり、特別番組(特番)部門でも「世界卓球」「全仏オープンテニス」など大型スポーツ案件が相次いで延期となり、タイム収入も減少した。番組販売は好調だったが、放送事業の売上高合計は18.5%減の164億5100万円に低下した。ライツ事業の売上高合計も18.6%減の61億0300万円となった。
こうした結果、全体の売上高は前年同期比12.4%減となったが、コロナ拡大にともなって番組制作活動などの業務全般が停滞したことで営業費用が13.4%減の304億0100万円となった。さらに通販部門やBSが増益となったことで、結果として営業利益・経常利益が大幅に増加し、親会社株主に帰属する四半期純利益は約4.4倍の4億5300万円となった。