プロトコーポレーション、2020年決算は不採算事業の廃止などで減収増益に

株式会社プロトコーポレーションは、2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)の業績を発表した。

【連結経営成績】
売上高   :591億2700万円(前年同期比 5.0%減)
営業利益  :51億3600万円( 同 12.5%増)
経常利益  :53億5400万円( 同 7.0%増)
当期純利益 :49億9100万円( 同 58.0%増)

積極的な事業投資により、主に中古車販売店、整備工場、新車ディーラーを対象としたプライベートブランド商品・サービスの開発および提供を強化するとともに、コスト構造の見直しなどを通して収益性の向上を図った。あわせて新たな事業基盤の構築も進めたが、連結子会社の吸収合併による不採算事業の廃止、車両輸出販売の伸び悩みなどが要因となり、売上高は前年同期比5.0%減となった。
一方で、グーシリーズにおけるコスト構造の見直し、整備工場向けソフトウェアの販売における増税前の駆け込み需要、Windows7のサポート終了にともなう買替需要があったこと、そして不採算事業の廃止などが寄与し、営業利益・経常利益は増加した。さらに親会社株主に帰属する当期純利益では、固定資産売却益を計上したことで、前年同期比58.0%増となり、ROEは中期経営計画の目標値12.0%を上回る16.7%となった。