アドウェイズ、マンガやゲームアプリの広告増で大幅な増収増益 2021年3月期

株式会社アドウェイズは、2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)を発表した。

●アドウェイズ 業績概要
【連結経営成績】
売上高 :490億2000万円(前年同期比 31.4%増)
営業利益 :16億2600万円( 同 724.9%増)
経常利益 :18億6600万円( 同 358.7%増)
当期純利益:14億2200万円( 同 763.4%増)

主力のインターネット広告事業におけるスマートフォン領域においては、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」の同社グループ以外の代理店への販路拡大と、認知度の向上等により売上高が好調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う可処分時間の増加等により、マンガアプリを展開する広告主(クライアント)からの広告需要が高まったほか、大型新作ゲームアプリのリリースおよびキャンペーン等により、ゲームアプリを展開する広告主(クライアント)からの広告費が増加。また、2019年11月22日の株式会社博報堂DYメディアパートナーズとの資本業務提携により、これまで取引の無かった分野からの新規クライアントの獲得および継続的な取引による売上高も大幅に増加した。
PC向け広告においては、第2四半期連結累計期間において金融関連企業の広告主(クライアント)による新規顧客獲得の抑制のため広告費が一時減少したものの、第3四半期連結会計期間以降回復基調となり、第4四半期連結会計期間においては売上高が大幅に増加した。
以上の結果、同事業の売上高は417億4747万9000円(前年同期比26.3%増)、セグメント利益は35億5526万円(前年同期比61.4%増)となった。同社全体を見ても、2021年3月期の連結会計年度は前連結会計年度に対して売上高は大幅な増加、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益に関しても過去最高の増益となっている。

●アドウェイズ 今後の見通し
同社グループのメインとなる広告事業に関しては、主要クライアントが展開するスマートフォンアプリ(主にマンガ・ゲーム)において、外出自粛による可処分時間の増加とともに利用者が増え、広告需要も高まっていることに加え、社会経済活動の段階的引き上げとともに、QRコード決済アプリの広告主(クライアント)や金融関連企業の広告主(クライアント)からの需要も拡大する見通し。またUNICORNについては、成長が期待される分野への領域拡大と、新たな広告価値の創造にも積極的に取り組んでいく。
なお、同社は今期より決算期(事業年度の末日)を3月31日から12月31日に変更予定。同社及び決算期が12月31日以外の連結子会社については、2021年4月1日から2021年12月31日の9ヶ月間、決算期が12月31日の連結子会社については2021年1月1日から2021年12月31日の12ヶ月間が今期の連結対象期間となる。