ADK MS、日本IBMと共同でカスタマーエクスペリエンス変革を推進する共同事業を開始

株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ(以下、ADK MS)と日本IBMは、企業のカスタマーエクスペリエンスの向上および変革を目的としたコンサルティング・サービスを、2019年2月28日より共同事業として開始した。両社は、「ALPHA BOX(アルファボックス)」として活動し、①カスタマーセントリック事業戦略策定、②エクスペリエンス変革ソリューションデザイン、③データドリブン・エクスペリエンスマネジメントの3つの領域を中心にサービスを提供する。
両社の業務提携の目的は、「コンシューマー・アクティベーション・カンパニー」を標榜するADK MSのデータとデジタル指向型ビジネスへの変革促進ならびにIBMのデジタルエージェンシーとコンサルティングの一体組織「IBM iX」の日本国内におけるサービス提供能力の強化にある。ADK MSが持つ消費者洞察力、コミュニケーション・コンテンツ企画・実行力と、IBMが持つ先進テクノロジーの専門知識、デザイン思考やデータ・サイエンスを起点とするコンサルティング能力を融合させることにより、戦略策定から実行管理までのサービスを一貫して提供する体制が整うという。
「ALPHA BOX」の主な活動領域は以下の通り。

①カスタマーセントリック事業戦略策定
カスタマーエクスペリエンスを中心に据えた製品・サービス、カスタマージャーニーとビジネスモデルを構想し、企業と顧客の関わり方の再定義を行う。また戦略を実行するためのカスタマー理解、人材・組織、オペレーション、データ、ブランドの各成熟度を診断し、変革に向けた施策を立案する。
②エクスペリエンス変革ソリューションデザイン
カスタマーエクスペリエンス起点で構想した戦略を具現化するため、先進テクノロジーを活用したアプリケーションやインフラストラクチャー、そして生活者インサイトに基づいたコミュニケーションを設計する。また戦略実行による効果を検証するためのKPI体系、データ収集と分析のフレームワークを整備を行う。
③データドリブン・エクスペリエンスマネジメント
リアルとデジタルの接点横断で、顧客データを収集・分析し、施策のROIを最大化。RPA/AIのテクノロジーを活用することで実行管理にかける人手を最小化し、カスタマーエクスペリエンスの最適化に向けた運用を、顧客企業と一体となり高速度かつ継続的に支援する。

これらの事業を推進するため、両社は各社内に専門チームを設け、「ALPHA BOX」として、統合オファリングの開発、コンサルティング・サービスの提供を共同で行う。