電通、雑誌の有料配信サービスを開始 市場規模は年間約730億円

株式会社電通は、電子雑誌を携帯電話等で有料販売する電子雑誌の専門販売事業「MAGASTORE(マガストア)」を今夏より開始する。
第一弾として、iPhoneアプリでのサービスを開始し、その後順次携帯キャリア各社でもサービスを提供していく。

国内における「書籍」「コミック」の電子配信市場は年間約730億円に成長しており、「雑誌」においては「書籍」「コミック」に比べてその閲覧方法が容易でないこともあり、まだ電子配信市場は確立していない。
しかし、iPhoneをはじめとした大画面・高解像度・タッチパネル対応端末の急速な普及に伴い、一部雑誌では電子配信サービスが立ち上がり始めている。
電通は、携帯電話向けのコンテンツ配信技術を持つヤッパと提携し、電子雑誌閲覧のためのビューアーを開発した。

同時に、出版各社に呼びかけと交渉を続けた結果、20社以上の出版社から約30誌の雑誌販売が決定しており、年内には30社から50誌以上に拡大する見込みとしている。
当面、販売する電子雑誌コンテンツは広告抜きのものとなるが、将来的には販売する電子雑誌コンテンツに対して広告配信も行っていく。