日本の広告費は6年連続でプラス成長 ネット広告は4年連続2桁成長

株式会社電通は、「2017年(平成29年)日本の広告費」を発表した。2017年(1~12月)における日本の総広告費と、媒体別・業種別広告費を推定したものとなっている。
それによると、2017年の総広告費は6兆3907億円。前年比101.6%と6年連続でプラス成長している。市場全体では、デジタル・トランスフォーメーションが進み、媒体特性を生かした統合コミュニケーション活動が活発化している。
媒体別では、「新聞広告費」が5147億円で前年比94.8%、「雑誌広告費」が2023億円で同91.0%、「ラジオ広告費」が1290億円で同100.4%、「テレビメディア広告費」が1兆9478億円で同99.1%。「マスコミ四媒体広告費」全体では2兆7938億円で同97.7%とマイナス成長だった。10~12月期は前年同期比99.1%と前年並みに戻っているが、7四半期連続でマイナスとなっている。
一方で「インターネット広告費」は1兆5094億円で115.2%と2桁成長。特に運用型モバイル広告、動画広告が伸長した。インターネット広告媒体費は1兆2206億円で同117.6%と好調に推移。運用型広告をブランディング目的で活用する動きが活発化した。またナショナルクライアントによるデジタル・トランスフォーメーションが加速したことも後押しした。インターネット広告制作費は2,888億円で同106.1%だった。
業種別(マスコミ四媒体、ただし衛星メディア関連は除く)では、全21業種中、「不動産・住宅設備」「エネルギー・素材・機械」「情報・通信」「自動車・関連品」など6業種で増加した。