サイバーエージェント、AIが運用型広告の最適な予算配分を自動算出する「CAAI」を開発
株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告事業において、企業のインターネット広告全体の配信データを活用し、全メディア横断でのコンバージョン最大化を実現する、AIシミュレーションシステム「CAAI(シーエーエーアイ)」を開発し、提供を開始した。
現在、1兆円を超える国内のインターネット広告市場において、7割以上を占める運用型広告は、企業のマーケティング活動において不可欠となっている。その一方で、運用型広告における手法の多様化により、どのメディアにどれほどの予算配分を行えばコンバージョンの最大化を図れるかを正確に見極めることが困難となっており、複数の広告配信メディアを横断するインターネットマーケティングを行う上での運用課題となっている。
このような背景のもと、同社が開発したAIシミュレーションシステム「CAAI」は、複数の広告配信メディアのデータを横断的に解析し、コンバージョンの最大化を実現するサービス。人工知能のアドテクノロジー活用を図る同社のAI研究組織「AI Lab(エーアイラボ)」において、同社が取り扱う100以上のメディアにおける年間総インプレション1兆以上の配信実績データから学習した独自ロジックを用いて開発した。これによって各メディアの最適なCPA(獲得単価)および予算をシミュレーションし、最も高い配信パフォーマンスを実現する予算配分を自動算出する。同社の強みである運用力に加え、AIが算出した予算配分に基づき、随時調整をかけながら配信することで、インターネット広告全体のコンバージョン最大化を実現するという。