2017年の動画広告市場、前年比で163%成長の1374億円市場に サイバーエージェント調べ

株式会社サイバーエージェントは、国内動画広告に関する市場動向調査の結果を発表した。同社の研究機関であるオンラインビデオ総研と株式会社デジタルインファクトが共同で、年間広告出稿額を推計し市場規模予測を算出した。調査時期は2017年8月~10月で、動画広告市場関係者へのヒアリング、データ・公開情報の収集を行った。
それによると、企業のマーケティング目的に合わせた動画広告の媒体やフォーマットの選択肢が広がるなど、積極的な活用も進み、2017年の動画広告市場は、前年対比163%の1374億円に達する見通しとなった。スマートフォン動画広告需要は前年対比190%の成長を遂げ、動画広告市場全体の約8割まで拡大。アプリプロモーションを目的とする動画広告の需要が大きく増加したことも、後押しの一因となった。また、2016年まで主流だったインストリーム広告から、2017年はインフィード広告が大きく躍進し、前年対比2.6倍の504億円に達したとのこと。
動画広告を安心・安全に出稿できる環境整備が進み、動画広告プロモーションがより洗練されることで、今後も市場は、高い水準のまま成長すると予想されている。とくに、スマートフォン動画広告が動画広告需要全体の成長をけん引し、2019年には2322億円、2023年には3485億円に達する見込みとのこと。