博報堂DYグループ、デジタル広告によるリアル店舗での購買効果が測定できる「購買トラッキングツール」を提供開始
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ、株式会社博報堂DYデジタル、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社は共同で、デジタル広告によるリアル店舗での購買効果を測定する「購買トラッキングツール」の提供を2017年8月7日より開始したと発表した。
従来のデジタル広告では、クリック率などのWEB指標で効果測定を行うことはできたが、広告がどの程度実店舗での購買に寄与しているかを測定することは難しく、また既存の購買トラッキングツールでは、購買効果を測定可能なサンプル・データ量が不足したり、チャネルや配信媒体が限定されてしまうという課題があった。
これらの課題に対して同ツールは、博報堂DYグループが保有する大規模購買アクチュアルデータ(ID付POSデータやレシートデータ等の店舗での商品・サービス販売時に記録されるデータ)を活用することにより、複数のチャネル、複数の媒体を横断した形で、デジタル広告によるリアル店舗での購買効果の測定を可能にした。
これにより広告主は、リアル店舗での購買指標をKPIとしてデジタル広告活動のPDCAサイクルを実施することが可能になる。同ツールのリリースに先駆けて行われた実証実験では、アルコール飲料・医薬品・インスタント食品等の複数のカテゴリーにおいて、購買効果を検証するためのサンプル・データ量が十分確保できることを確認。また、博報堂DYグループのオリジナル高精度広告配信ソリューション「POS-AD®」を用いた検証においても、広告接触者と非接触者で最大2.1倍の購買効果が得られたことを確認した。
同ツールは、博報堂DYグループの「“生活者データ・ドリブン”マーケティング対応力の強化」および「生活者データ・マネジメント・プラットフォーム(生活者DMP)」の構築の一環として提供するものでで、これにより、「マーケティングの戦略立案」から、「クリエイティブ企画・制作」、「メディアプランの策定」、「広告配信の実施」、「実購買も含めた効果測定・検証」までのマーケティングPDCAサイクルをワンストップで実現するという。