日テレ、決算発表。当期純利益47%減。次期も引き続きテレビ広告市場の冷え込みが続く。

 日本テレビ放送網株式会社は、平成21年3月期の決算を発表した。
売上高は前期比5.2%減の3245億6300万円、営業利益は前期比47.1%減の122億1400万円、経常利益は前期比39.2%の162億2500万円、当期純利益は前期比47.1%の56億2200万円となった。

セグメント別の状況としては、タイムセールスは、「北京オリンピック」や開局55周年記念特別番組といった大型の単発番組を編成し、積極的なセールス活動を展開するも、売上高は前連結会計年度に比べ37億1500万円(△2.7%)減収の1,332億6600万円となった。
スポットセールスは、他局が番組視聴率を下げる中、同社の番組視聴率の改善傾向が鮮明となり、商品力を向上させることが出来たとしているが、スポットセールスの売上高は前連結会計年度に比べ121億7600万円(△11.5%)減収の933億9500万円となった。
逆に映画事業が放送外収入の拡大に貢献。
とりわけ、スタジオジブリ宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」(平成20年7月19日公開)が興行収入155億円と大ヒットした他、堤幸彦監督の「20世紀少年-第1章-」(平成20年8月30日公開)が興行収入40億円とヒットした。

次期の見通しとして同社は、売上高2,919億円、営業利益105億円、経常利益142億円、当期純利益78億円を見込んでいる。
次期も引き続きテレビ広告市場の冷え込みが続くことが予想されるとしている。