フジ・メディアHD、平成21年3月期決算。放送事業は営業利益前期比17.9%の大幅減。

 株式会社フジ・メディア・ホールディングスは、平成21年3月期決算を発表した。
売上高は前期比2.1%増の5633億2000万円、営業利益は前期比18.6%減の198億3000万円、経常利益は17.3%減の223億6500万円、当期純利益は5%増の165億6700万円となった。

売上高は、連結子会社の増加などにより生活情報事業と広告事業で増収となったものの、主力の放送事業をはじめ他のセグメントが減収となり、前年同期比2.1%減収の5,633億2000万円となった。
当期純利益は、特別損失に投資有価証券評価損や減損損失を計上したものの、特別利益にライブドアHDからの受取和解金を計上したことなどで前年同期比5.0%増益の165億6700万円となった。

放送事業の売上は前期比8.8%減の3703億6800万円、営業利益は前期比17.9%減の187億円となった。
全国放送を対象とするネットタイムセールスでは、レギュラー番組において4月改編でのセールスは前年度の水準を維持しましたが、10月改編でのセールスが伸び悩み、通期で前年度を下回る結果となった。
単発番組セールスでも、5月・6月の「2008北京オリンピックバレーボール世界最終予選」や8月の「北京オリンピック2008」、3月の「フジテレビ開局50周年記念ドラマ特別企画 黒部の太陽」などの大型番組があったものの前年度の実績には及ばず、ネットタイムセールスの売上高は1,344億9600万円で前年同期比1.4%の減収。
フジHDは決算発表内で、「スポットセールスは、かつてない厳しい環境下に置かれた。」としている。