IBMとFacebook、マーケティング分野で提携
IBMは5月7日、IBMコマースとFacebookが、適切な人に適時なタイミングで適切なメッセージを届ける最適化されたマーケティング機能を、企業向けに提供するため協業することを発表した。
IBMのアナリティクス機能を活用して、Facebookの匿名のユーザー情報から得た情報を、IBMのマーケティング・クラウドからの追加情報と組み合わせることで、マーケティング担当者は対象となる顧客を明確に把握できる。また、Facebookで成功したキャンペーンを店舗内、Webサイト、モバイル・アプリにおけるその他のブランド・チャネルでも再現することで、接続手段を問わず、顧客の関心を捉えることができるようになる。
たとえば、ランニング用グッズの新しい商品ラインアップの販売を開始した小売業者は、FacebookのCustom Audiencesと顧客特定ソリューションを活用して、長距離ランニングに関心を持つ顧客グループを分類できる。そして、対象となる顧客のランニング・グッズの好みに関する集約された洞察を収集したり、場所に基づいて、そのトレーニング環境の気候に適したウェアを提案することも可能になる。
IBM Commerce担当ゼネラル・マネージャーであるディーパック・アドバニ氏(Deepak Advani)は「自社製品へのロイヤリティーを向上するには、印象深くパーソナライズ化した体験を顧客に提供する必要があることに、各ブランドは気付いています。この協業を通じて、コンシューマー向け製品を扱う企業と小売業者は、顧客が何を求めているかについて、より深い洞察を簡単かつ迅速に得ることができるようになります。実世界と仮想空間の間に存在していた隔たりを埋める、魅力的な体験を顧客に提供できるようになったのです」と述べている。