プラップジャパン、堅調な受注で増収増益 IT、ヘルスケア案件が増加傾向 13年8月期決算
株式会社プラップジャパンは、平成25年8月期決算を発表した。
平成25年8月期の連結業績
(平成24年9月1日~平成25年8月31日)
売上高:48億1,000万円(前年同期比13.1%増)
営業利益:5億5,500万円(同 24.0%増)
経常利益:5億9,100万円(同 32.2%増)
当期純利益:3億1,300万円(同 46.5%増)
PR業界においては、企業の業績低迷や事業縮小によるリテナー契約の打ち切りやリテナーフィーの減額なども見られ、厳しい環境下での取り組みとなった。しかしながら、特定のニーズや活動期間を絞り込んだ単発でのプロジェクトベースの案件については拡大傾向にあり、特にIT分野、ヘルスケア分野での引き合い、受注が増加傾向にある。また、コンシューマーマーケティング分野では、消費拡大に向け、多様化するデジタルインフラや、ソーシャルメディア環境にあわせたPRサービスの開発を進め、新たな実績を積み上げている。
連結子会社においては、既存クライアントからの単発プロジェクト業務を多数獲得するほか、海外との取引においては円安傾向による為替差益も影響し、売上、営業利益ともに好調に推移した。中国子会社2社は、既存クライアントの大型プロジェクトが拡大傾向にあり、広告代理店を介さない直接取引の引き合いが増えるなど堅調に売上を伸ばしている。中国市場におきましては、ソーシャルメディアの活用を含めたコンサルティング案件のニーズも高く、なかでも中国版Twitter「微博(ウェイボー)」やWeChat「微信(ウェイシン)」を活用したPRサービスの需要も高まった。
なお、昨年12月にはウィタンアソシエイツ株式会社を連結子会社化し、第2四半期連結会計期間より連結業績へ含めている。同社は主に欧州関連団体の日本国内における広報・PR業務に強みを有し、そこで培った幅広いネットワークや実績はグループ内のPR業務を補完するだけではなく、更なるサービス領域の拡大につながる見込み。
部門別の概況は次のとおり。
<コミュニケーションサービス部門>
新規レギュラークライアントとして住宅設備メーカー、不動産、製薬、外食、オンラインサービス、アパレル、飲料、自動車、金融、IT、電機などの企業を獲得した。また、新規および既存顧客のプロジェクト業務として医療機器、飲料、自動車、電機、IT、金融、不動産、消費財メーカー、食品、小売、ヘルスケアなどの企業を多数獲得した。
これらの結果、コミュニケーションサービス部門の売上高は、45億2,900万円(前年同期比15.3%増)となった。
<クリエイティブサービス部門>
主に消費財メーカー、製薬、飲料、食品、研究所、自動車関連のイベントを受注した。また、印刷物関連の業務においては、コンサルティング会社、医療関係、ヘルスケア関連会社のPR誌などを継続して受注している。これらの結果、クリエイティブサービス部門の売上高は、2億8,000万円(前年同期比13.9%減)となった。