カカクコム、食べログなど広告収入好調で増収増益 13年3月期決算

株式会社カカクコムは、平成25年3月期決算を発表した。

<平成25年3月期の連結業績>
(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
売上高:232億7,600万円(前年同期比26.1%増)
営業利益:116億1,600万円(同 28.9%増)
経常利益:116億1,100万円(同 28.8%増)
当期純利益:70億9,000万円(同 34.6%増)

セグメント別の業績は以下のとおり。

<インターネット・メディア事業>
当連結会計年度のインターネット・メディア事業は、すべての業務において売上が堅調に増加した。その結果、当連結会計年度の売上高は226億3,500万円(前年同期比26.6%増)、営業利益は115億8,100万円(前年同期比29.8%増)となった。

[ショッピング業務]
『価格.com』におけるショッピング業務においては、主力カテゴリのパソコン、家電、カメラに加え、ファッション、生活雑貨等の消費財カテゴリの利用者数及びページビュー数が堅調に推移したことにより、増収となった。
その結果、当連結会計年度の売上高は73億4,200万円(前年同期比13.9%増)となった。

[サービス業務]
『価格.com』におけるサービス業務においては、光ファイバー及びモバイルデータの申込件数が堅調に推移したことにより、手数料収入が増加した。さらに、期末の繁忙期にかけ、自動車保険及び引越し見積り依頼件数が順調に伸びたことにより、売上高が顕著に増加した。
その結果、当連結会計年度の売上高は61億6,000万円(前年同期比36.3%増)となった。

[広告業務]
『価格.com』における広告業務においては、バナー広告およびテキスト広告中心に前連結会計年度比で広告収入が増加し、売上高が増加した。
その結果、当連結会計年度の売上高は32億6,900万円(前年同期比9.4%増)となった。

[食べログ業務]
食べログ業務においては、当社運営サイト『食べログ』が提供する有料サービスを利用するレストランが増加し、レストランからの手数料収入が増加した。また、利用者数及びページビュー数が増加したことにより、広告収入が増加した。さらに、スマートフォン経由の利用者数が増加していることから、個人会員向け有料サービスである食べログプレミアムサービスの会員手数料収入が大幅に増加した。
その結果、当連結会計年度の売上高は41億3,600万円(前年同期比62.9%増)となった。

[旅行・不動産等業務]
『フォートラベル』において、クチコミや写真投稿等のコンテンツの充実化を図った結果、旅行商品取次による手数料収入が増加した。また、当社運営サイト『スマイティ』においては、掲載物件数を継続的に伸ばす取り組み及びコンテンツの強化を行った結果、手数料収入が増加した。
その結果、当連結会計年度の売上高は17億2,600万円(前年同期比24.7%増)となった。

<ファイナンス事業>
外国為替証拠金取引等業務において減収となったものの、保険代理店業務は増収となった。その結果、当連結会計年度の売上高は6億4,100万円(前年同期比9.7%増)、営業利益は3,500万円(前年同期比60.1%減)となった。

[外国為替証拠金取引等業務]
株式会社カカクコム・フィナンシャルによる外国為替証拠金取引等業務においては、為替相場のボラティリティの低い状況が続いたことで『kakaku FX』経由の取引量が減少したことに加え、当第4四半期連結会計期間に外国為替証拠金取引等業務を撤退したことにより、売上高が減少した。
その結果、当連結会計年度の売上高は8,600万円(前年同期比51.8%減)となった。
kakakuFX事業及びカカクキン事業は、平成25年1月21日にサクソバンクFX証券株式会社へ譲渡が完了し、「kakakuFX Mk-2」は平成25年3月2日にサービスを終了している。

[保険代理店業務]
株式会社カカクコム・インシュアランスによる保険代理店業務において、インターネットから申し込み可能な生命保険の取扱保険会社の追加やトラフィックが好調に推移したことにより、保険代理店手数料収入が増加した。
その結果、当連結会計年度の売上高は5億5,400万円(前年同期比37.0%増)となった。