ニールセン、中国、インド、イギリス、アメリカのソーシャルメディア利用調査発表

ニールセン株式会社は、「ソーシャルメディアに関する ニールセン グローバルオンライン調査」の結果を発表した。今回は、調査実施国56カ国のうち、中国、インド、イギリス、アメリカの4カ国を選び、比較した。

■ソーシャルメディアでの活動内容と使用頻度

どの国も共通して、友人やビジネス関係の人との交流などに一番時間を割いており、4カ国で比べると、中国は4カ国の中で最もソーシャルメディアの利用頻度が高く、また、活動も多岐にわたることが分かった。インドは中国に続く高い頻度だが、唯一、「異性との交流」については、“使用しない”と答えた人が44%に上るなど、まだあまり浸透していない様子も見られる。イギリス、アメリカは中国、インドに比べていずれの活動頻度も低めになっている(図表1)

図表1 次の活動においてどのくらいの頻度でソーシャルメディアを利用しているか

 

■多様化するアクセス経路—タブレットからのアクセスも多い中国

ソーシャルメディアへのアクセスは、4カ国ともパソコンだけではなく、携帯電話からのアクセスも高い割合となっている。中国では、タブレットからのアクセスも40%と高い数値を示している。(図表2)

 

■話しあう内容は、中国は「モノ」(有形)、イギリス、アメリカ「コト」(無形)の傾向

ソーシャルメディア上での話題として、中国では「電子製品(テレビ、AV機器、電話など)」や「電化製品(冷蔵庫、電子レンジなど)」など、モノについて語っている傾向が他3カ国に比べて高く、イギリス、アメリカはいずれも「レストラン」「エンターテインメント」など、コトについて語ることのほうが多い傾向にあった。インドはモノ、コト共に比較的バランスよく話をしている。

■購買への影響力

今後1年でソーシャルメディアの口コミを参考に製品・サービスを購入する可能性について聞いたところ、どの国でも自分たちが頻繁に話題にしている内容については、購入に影響を受ける割合が高くなっている。

■ながら利用— インド、アメリカでのソーシャルメディアとテレビの同時利用率は5割超

テレビを見ながらソーシャルメディアを利用するか聞いたところ、インド、アメリカでは半数以上(インド:58%、アメリカ:52%)の人が“テレビを見ながら利用する”と答えた。イギリスは少し低め(38%)ですが、それでも3人に1人以上はソーシャルメディアとテレビ視聴を同時にしていることになる。