「リテール・デジタルサイネージ2009」開催。デジタルサイネージに注目集まる。

東京ビッグサイトで日本経済新聞社主催の「リテールテックJAPAN2009」が開催された。
また今回、国内で初めて「デジタルサイネージ」に関するサービスを集中的に展示する特別企画展「リテール・デジタルサイネージ2009」も開催。
「リテールテックJAPAN2009」の一部エリアにデジタルサイネージ関連企業のブースが登場した。
広告業界でも注目を集める「デジタルサイネージ」の記念シンポジウムや展示会内でのワークショップなどの関連企画も充実していた。

日本経済新聞社主催のリテール・デジタルサイネージ2009

出展社はソニー、三菱電機、SCALA、トムソン・カノープスなど41社81ブース。
デジタルサイネージコンソーシアムが特別協力している。

流通情報システム総合展であるリテールテックJAPAN2009の中にあって、この「リテール・デジタルサイネージ2009」は注目度が高く、最終日となった3月6日(金)午後はエリア内は大混雑だった。
今回初出展のマクニカネットワークス担当者は「予想以上の人出で驚いている。開催4日間で引き合いもとれ、デジタルサイネージの注目度の高さを実感している。」と驚きを隠さない。
「ミルとくチャンネル」を積極展開するソニーはアディダスの店舗実績などを展示。大型スクリーンを使ったワークショップも注目を集めていた。

デジタルサイネージは今、何故これほどまでに注目を集めるのか。
不況で大打撃を受け、大規模システムとしてハードウェアやネットワークを売りたいメーカー。
マスメディア以外のメディアを探し始めた広告代理店。
低価格化が進むネットコンテンツ制作や番組制作以外のフィールドを探すコンテンツ制作会社。
こうした各企業の思惑が、デジタルサイネージという一つのサービスで重なる。
加えて顔認識技術による最適な広告配信や、効果測定技術による広告効果の検証など技術的な進歩が追い風となる。

果たして広告主にとってデジタルサイネージは魅力的なものであるか、今後が期待される。