東北新社の1Q決算、経常利益24.7%増 プロモ部門で受注伸長

株式会社東北新社は、平成25年3月期第1四半期決算を発表した。

<平成25年3月期第1四半期の連結業績>
(平成24年4月1日~平成24年6月30日)
売上高:139億200万円(前年同期比0.6%増)
営業利益:21億6,600万円(同 22.7%増)
経常利益:23億8,500万円(同 24.7%増)
四半期純利益:9億1,200万円(同 13.7%減)

全体としては順調に推移したが、特別損失として投資有価証券評価損等を計上したため、四半期純利益は前年を下回った。

セグメントの業績は次のとおり。

<制作関連事業>
売上高は、前年同期に比べ4.2%減の76億100万円となり、営業利益は前年同期に比べ1.6%減の15億800万円となった。CM制作部門の入荷は増加の傾向にあるが、前年同期と比べ、減収減益となった。これは、前年同期の期首の繰越在庫が震災の影響で一時的に増加したため。プロモーション部門は市場の回復傾向を受け受注が伸びたため、増収増益となった。

<放送関連事業>
売上高は、前年同期に比べ14.4%増の34億2,400万円となり、営業利益は前年同期に比べ2.9%減の7億8,700万円となった。当社関連チャンネルの加入世帯数増加と、放送番組等の制作受注が伸びたため増収となった。一方、CS放送向け番組売上が、販売が集中した前年同期に比べ減少したため、減益となった。

<映像関連事業>
売上高は、前年同期に比べ1.1%増の23億7,900万円となり、営業利益は4億2,800万円(前年同期は1億4,100万円の損失)となった。テレビ配給部門は収益性の改善が計画通り推移し、増益となった。ライツ部門は劇場公開作品の償却負担が減少したため、売上高は前年同期並みだったが、増益となった。

<物販事業>
売上高は、前年同期に比べ2.6%増の15億1,000円となり、営業損失は2,500万円(前年同期は3,500万円の利益)となった。業務用映像機材等の販売が伸びたものの、ナショナル麻布スーパーマーケット本店ビル建て替えに伴う休業の影響があり、売上高は前年同期を上回ったが減益となった。