東北新社の第2Q決算発表 制作関連の内製化の徹底などにより、純利益が前年同期比77.4%増

株式会社東北新社は、平成24年3月期第2四半期決算を発表した。

<平成24年3月期第2四半期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成23年9月30日)
売上高:297億6,000万円(前年同期比7.1%増)
営業利益:34億9,300万円(同 76.1%増)
経常利益:37億8,800万円(同 74.5%増)
四半期純利益:20億7,700万円(同 77.4%増)

セグメントの業績は次のとおり

■制作関連事業
売上高は、前年同期に比べ4.8%増の163億4,000万円となり、営業利益は前年同期に比べ2.3%増の30億6,600万円となった。CM制作部門は、入荷状況は前年同期を下回ったものの、震災などにより前期から繰り越された案件が当期に計上されたことにより増収となった。利益面では、販管費を中心に費用削減に努めたものの、震災後の広告市場の厳しいコスト環境のため、前年同期並みとなった。プロモーション部門は震災の影響により減収となったが、内製化の徹底により増益となった。ポストプロダクション部門はCM編集の受注が減少したが、CG関連映像の受注が好調であったため、売上高、営業利益ともに前年同期並みとなった。

■放送関連事業
売上高は、前年同期に比べ19.3%増の67億1,700万円となり、営業利益は前年同期に比べ39.2%増の18億2,900万円となった。当期は前期末に連結子会社化した株式会社ザ・シネマの業績が寄与したこと、また関連チャンネルの加入世帯数が増加したことにより増収となった。利益面では、番組販売が堅調に推移したことに加え、震災の影響を踏まえて関連チャンネルの費用を抑制的に運営したため、増益となった。

■映像関連事業
売上高は、前年同期に比べ19.7%増の58億2,300万円となり、営業損失は6億6,100万円(前年同期は15億3,100万円の損失)となった。テレビ配給事業の売上高は前年同期を下回ったが、映像使用権償却費が減少したため営業損失は減少した。ライツ事業はライセンス関連の売上が好調に推移したが、映画「SOMEWHERE」「テンペスト」の劇場公開に伴う費用の発生により減益となった。日本語版制作ほかは大型劇場用映画の吹替業務が好調に推移し、増収増益となった。

■物販事業
物販事業の売上高は、前年同期に比べ10.6%減の30億4,700万円となり、営業利益は前年同期に比べ22.5%減の8,400万円となった。スーパー部門において震災後の消費低迷による影響があったことや、テープ販売部門において震災により商品の仕入が滞り販売に支障が生じたため、減収減益となった。