RKB毎日放送、第2Q決算 タイム収入の好調と震災からの回復で放送事業は増収増益

RKB毎日放送株式会社は、平成24年3月期第2四半期決算を発表した。

<平成24年3月期第2四半期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成23年9月30日)
売上高:114億4,900万円(前年同期比0.8%減)
営業利益:5億5,300万円(同 12.4%増)
経常利益:5億9,700万円(同 13.9%増)
四半期純利益:3億5,200万円(同 32.6%増)

主たる事業の放送業界では、第2四半期は自動車などの製造業の生産回復とともに広告活動に対する企業マインドも改善している。一方では、システム関連事業については受注状況の厳しさが増している。そのような状況の中、第2四半期連結累計期間の売上高は減収となったが、経費節減などにより営業利益と経常利益は増収。四半期純利益は前年度にあった特別損失計上が大幅に減ったこともあり、増益となった。

セグメント別の状況は次のとおり。

■放送事業
収入:78億円(前年同期比1.3%増)
営業利益:4億2,700万円(前年同期比26.6%増)

テレビ部門は、収入68億8,200万円(前年同期比1.7%増)となった。スポット収入は第1四半期に震災の影響により減少したが、第2四半期は回復して0.1%減とほぼ前年並みとなった。タイム収入は5.0%増と好調だった結果、テレビ全体では増収となった。業種別では、輸送機器、アルコール飲料などが落ち込んだものの、食品、化粧品・洗剤、卸売・小売などが伸びた。
ラジオ部門は、収入9億1,800万円(前年同期比1.5%減)となった。タイム収入はショッピング番組などの増加により4.7%増となったが、全国的なラジオ広告投下量の減少によりスポット収入は5.4%減、制作収入も不採算イベントを整理したことにより14.9%減となった結果、ラジオ全体では減収となった。

■システム関連事業
収入:20億9,900万円(前年同期比13.4%減)
営業損失:1億14百万円(前年同期は営業損失9,600万円)

ソフトウェア開発業界では業界内の競争が一層厳しさを増しており、積極的な営業活動を展開したが、前年の自治体向け大型物件の落ち込みをカバーできず、減収となった。その結果、利益面でも改善には至らなかった。

■不動産事業
収入:7億円(前年同期比3.8%増)
営業利益:3億6,500万円(前年同期比1.2%増)

RKB放送会館の駐車場賃貸収入などが増加し、増収増益となった。

■その他事業
収入:13億6,700万円(前年同期比10.3%増)
営業損失:1億1,800万円(前年同期は営業損失1億1,000万円)

コンテンツ開発部門では、「琉球アジアコレクション」などを開催し、催事事業部門では「古代七つの文明展」を福岡会場で実施するなどで増収となったが、損益状況は苦戦が続いている。