フジ・メディアHD、第2Q決算 第1Qに続き減収ながら利益確保 スポットなどは回復基調

株式会社フジ・メディア・ホールディングスは2012年3月期第2四半期決算(2011年4月1日~2011年9月30日)の決算短信を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高   :2846億1800万円(前年同期比 2.9%減)
営業利益  :139億1800万円( 同 19.4%増)
経常利益  :150億5400万円( 同 6.9%増)
四半期純利益:89億9700万円( 同 48.0%増)

株式会社フジテレビジョンでは、ネットタイムが前期の「2010FIFAワールドカップサッカー」や「わが家の歴史」の反動で前年同期を下回り、震災の影響を大きく受けたスポットも第2四半期には回復基調となったものの減収となったことで、放送事業収入全体は前年同期を下回った。放送以外では、催物事業が「クーザ」等で前年同期を上回ったが、映画事業、MD事業、ビデオ事業などが前年同期を下回り、その他事業収入は減収となりました。一方、費用面では放送事業原価が前年同期を下回り、その他事業原価や販管費も減少して売上高の減収をカバーしたことで、営業利益は増益となった。
当期から新規に連結子会社となった株式会社ビーエスフジは、4月には震災の影響を受けましたが、その後スポットが回復し、タイムもレギュラー番組に加えて単発セールスが売上を伸ばして、業績は好調に推移。
株式会社ニッポン放送は、震災の影響などで放送収入やイベント収入が減収となったが、番組制作費や人件費等の削減に努め、営業利益は増益となった。

その他、ディノスなどの生活情報事業は増収となったが、その他のセグメントは東日本大震災の影響などで減収となり、前年同期比2.9%減収の2,846億1800万円に留まった。一方、営業利益は、制作事業が減益になったものの、売上原価の低減や広告宣伝費等の削減により、放送事業をはじめ他のセグメントがすべて利益を改善し増益。最終的に、経常利益、四半期純利益ともに増益となっている。