東京放送HD、第2Q決算発表 6月以降好調な広告収入で黒字へ転換

株式会社東京放送ホールディングスは、平成24年3月期第2四半期決算を発表した。

<平成24年3月期第2四半期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成23年9月30日)
売上高:1,657億5,900万円(前年同期比 0.6%減)
営業利益:23億8,000万円(同 26.1%増)
経常利益:36億8,800万円(同 35.5%増)
四半期純利益:4億7,200万円(前年同期は26億9,200万円の損益)

<放送事業セグメント>
タイム収入は、432億5,300万円で前年同期比0.4%増となった。
一方で、スポット収入は376億1,700万円で、前年同期比4.7%減となった。スポット収入は震災の影響で4月と5月に落ち込んだが、6月以降は回復傾向を見せ、7月に前期の実績を上回り、9月は対前年比で10%増に迫る売上となった。株式会社TBSテレビの、在京5局間のスポット売上シェアは19.6%(前年同期比0.3ポイント減)だった。
TBSテレビの視聴率は、全日帯が6.8%(前年同期比0.4ポイント増)、ゴールデン帯10.1%(同0.8ポイント増)、プライム帯10.2%(同0.6ポイント増)と、いずれの時間帯も上昇す。中でも、情報系の帯番組が好調・堅調で、全日帯平均視聴率の牽引役を果たしている。
ラジオ部門では、株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズが8月の聴取率調査において単独首位を獲得、連続聴取率トップの記録を61期、10年2ヶ月間に伸ばした。
営業面では、タイム収入31億1,800万円(前年同期比2.8%減)、スポット収入11億9,300万円(同3.3%増)だった。
放送事業セグメントでは、本年7月1日に株式会社BS-TBSの株式を追加取得して51.15%所有することになり、当第2四半期連結会計期間より連結子会社とした。BS-TBSの第2四半期累計の営業収入は54億円(前年同期比24.0%増)、営業利益6億2,100万円(同41.5%増)となり、第2四半期累計で、売上高は初めて50億円を超えた。
放送事業の売上高は、968億2,500万円(前年同期比0.3%増)、費用圧縮に努めたものの、震災の影響を受けたスポット収入の期初の落ち込みを9月末までにはカバーするに至らず、21億3,500万円の営業損失となった。