角川グループホールディングス、メディアファクトリーを子会社化

株式会社角川グループホールディングス(以下角川グループホールディングス)は、10月12日開催の取締役会で、株式会社メディアファクトリー(以下メディアファクトリー)の発行済株式の100%を取得することを決議し、メディアファクトリーの株主である株式会社リクルートとの間で株式譲渡契約を締結したことを発表した。

メディアファクトリーは昭和 61 年に、リクルートの書籍出版部門を分離する形で設立。現在は、出版業界で定評のある書籍情報誌「ダ・ヴィンチ」、コミックエッセイ、単行本、文庫等の小説、コミックなどの出版事業に加え、アニメーションの製作、マーチャンダイジングなど幅広い事業を展開。

一方、角川グループホールディングスは「メガソフトウェア・パブリッシャー」を標榜し、傘下の角川書店、アスキー・メディアワークス、エンターブレインなどの各事業会社が、豊富なコンテンツを創出。映像化などでコンテンツの価値を最大化する「メディアミックス」「ワンソースマルチユース展開」を最大のコアコンピタンスとしている。

角川グループホールディングスは株式取得の理由を以下のように述べている。

メディアファクトリーの「クロスメディア展開」と、当社の「メディアミックス」「ワンソースマルチユース」を中心とする事業戦略は、非常に親和性が高い。メディアファクトリーを角川グループの中核事業会社として迎えることは、同社の独自性と強みを生かしながら、一層の成長と企業価値の向上につながり、角川グループホールディングスの事業基盤の拡充と今後の成長に大きく資するものと考え株式取得に至った、としている。