大日本印刷、四半期純利益50%減 雑誌の減少や震災の影響で商業印刷が低調 平成24年3月期第1四半期決算

大日本印刷株式会社は、平成24年3月期第1四半期決算を発表した。

<平成24年3月期第1四半期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成23年6月30日)
売上高:3,703億900万円(前年同期比 6.5%減)
営業利益:74億2,700万円(同 65.5%減)
経常利益:110億6,700万円(同 51.0%減)
四半期純利益:43億7,400万円(同 50.3%減)

事業ビジョンである「P&Iソリューション」に基づき、積極的な営業活動を展開して、顧客ニーズに対応した製品、サービスおよびソリューションを提供するとともに、品質、コスト、納期など、あらゆる面で強い体質を持った生産体制の確立を目指す「モノづくり21活動」にグループを挙げて取り組み、業績の確保に努めた。

印刷事業の情報コミュニケーション部門では、出版印刷関連で書籍は増加したものの雑誌が減少した。商業印刷関連は震災による自粛ムードの影響から企業の広告宣伝費が減少し、チラシ、パンフレット、カタログなどが低調で、前年を下回った。ビジネスフォーム関連は、パーソナルメールなどのデータ入力から印刷・発送までの業務を行うIPS、ICカードがともに減少し、前年を下回った。教育・出版流通事業は、新規連結子会社の増加により前年を大幅に上回った。その結果、部門全体の売上高は1,725億円(前年同期比3.9%減)、営業利益は18億円(前年同期比65.1%減)となった。