ADK、売上減もコスト節減によって黒字回復、純利益8.7億円へ 平成23年12月期第2四半期決算

株式会社アサツー ディ・ケイは、平成23年12月期第2四半期決算を発表した。

<平成23年12月期第2四半期の連結業績>
(平成23年1月1日~平成23年6月30日)
売上高:1,656億3,800万円(前年同期比 1.7%減)
営業利益:13億7,600万円(前年同期は14億8,400万円の損益)
経常利益:25億1,700万円(前年同期は1億3,100万円の損益)
四半期純利益:8億7,600万円(前年同期は18億6,800万円の損益)

広告主のコミュニケーション投資効果(ROI)の最大化を重視したコミュニケーション・プログラムを提供するとともに、中国市場やコンテンツ事業においても積極的なビジネスを展開したが、売上面では苦戦した。一方で、昨年より取り組んできた売上原価の厳格な管理、販売費および一般管理費の節減によって利益面では前年同期に比べ、一定の回復を果たした。

セグメント別の業績は以下のとおり。

<広告業>
外部顧客に対する売上高は1,627億1,700万円、セグメント利益は17億1,100万円。
売上高については、国内子会社および海外子会社は増収だったが、単体が減収となったため、総体として前年実績を下回った。利益面については、単体、国内子会社、海外子会社とも増益だったため、セグメント利益は前年実績を上回った。

単体の売上高は1,455億9,700百万円(前年同期比3.4%減)、収益性向上に注力した結果、売上総利益は166億2,200万円(前年同期比12.6%増)、販売費および一般管理費の圧縮を継続した結果、営業利益は9億3,000万円(前年同期は18億円8,100万円の損失)だった。業種別売上では趣味・スポーツ用品、薬品・医療用品などの業種の広告主からの出稿が増加したが、流通・小売業、化粧品・トイレタリーなどの業種の広告主からの出稿が減少した。区分別売上ではラジオ広告、制作その他が伸長し、テレビ広告は前年並みだったが、他の区分では前年同期に比べ減収となった。

<その他の事業セグメント>
その他の事業セグメントである雑誌・書籍の出版・販売部門においては、出版市場全体の縮小に伴い収益確保が困難である環境で減収減益となり、外部顧客に対する売上高は29億2,100万円、セグメント損失は3億3,700万円ととなった。

<海外売上高>
海外での広告業セグメントの売上高は、第2四半期連結累計期間の売上高の7.5%(前年同期は6.1%)となった。