大日本印刷とインプレスR&D、複数フォーマットの電子書籍を一元管理できる無償ソフトを9月にリリース

大日本印刷株式会社と株式会社インプレスR&Dは共同で、電子書籍用ソフトウエア「オープン本棚(仮称)」を開発した。この「オープン本棚」は、読者が文書フォーマットやビューワの異なる複数の電子書籍販売サイトで購入した電子書籍を一元管理する本棚を作ることができるもの。オープンな電子書籍流通の環境整備を目指し、無償で提供する予定となっている。両社は「オープン本棚」の仕様を広く公開し、無償で提供していくことで、国内外の電子出版関係者に同仕様への連携を呼びかけ、オープンな電子書籍流通の環境整備を目指す。
「オープン本棚」は、異なる電子書籍ビューワや電子書店と連携できるインターフェイスの機能を保持しており、どの電子書店で購入しても電子書籍を1つの本棚で一元管理でき、しおりやアンダーラインなど読者が指定した情報も統一して扱うことができる。今後は、POD(Print On Demand)などのサービスと連携した機能を搭載することも計画している。
今回は、アンドロイドOS用のベータ版アプリケーションを、2011年9月に公開する予定。今後はiOSやWindowsなどにも対応し、タブレット、パソコン、スマートフォンなどの、どのような電子書籍端末でも、同じ操作で読書や本棚の整理をできるようにしていく。