乃村工藝社、震災の影響受けながら前年同期の売上を維持するも、特別損失により3億円超の赤字に 平成24年2月期第1四半期

株式会社乃村工藝社は、平成24年2月期第1四半期決算を発表した。

平成24年2月期第1四半期の連結業績
(平成23年2月16日~平成23年5月15日)
売上高:202億2,000万円(前年同期比 0.9%減)
営業利益:▲1億5,800万円(前年同期は3,000万円の利益)
経常利益:▲1億5,700万円(前年同期は7,900万円の利益)
四半期純利益:▲3億1,100万円(前年同期は8,300万円の損益)

今四半期は、震災による被災エリアを中心とした顧客の復興支援に取り組むとともに、コスト管理の徹底と固定費の抑制による収益構造の改善を継続して進めた。さらに、生産性の向上を目的に2011年2月16日付で子会社を再編している。

売上面では、ディスプレイ事業においてイベント・施設竣工の延期が発生したほか、飲食・物販事業においても一部の店舗が一時休業するなど、震災の影響を受けるも、2011年3月に「名古屋市科学館」が完成したほか、出店が続くアパレル関連店舗の内装ならびに近畿圏・中部圏の百貨店のリニューアルを手掛けたことなどにより、前年同期並みの実績を残すことができた。

利益面では、受注競争激化の影響により営業利益、経常利益ともに前年同期の実績を下回った。また、2011年3月、大阪南労働基準監督署より時間外労働管理等に関する是正勧告および指導を受けましたことにより、実態調査を行った結果、過年度給料手当1億6,300万円を支払うこととし、特別損失に計上した。

セグメント別の業績は以下のとおり。

<ディスプレイ事業>
売上高:198億5,400万円(前年同期比 0.7%減)
営業損失は1億7,100万円(前年同期は営業損失300万円)

<不動産事業>
売上高:1億2,000万円(前年同期比 2.2%増)
営業利益:4,300万円(前年同期比 9.2%増)

<飲食・物販事業>
売上高:2億4,600万円(前年同期比 16.2%減)
営業損失:1,100万円(前年同期は営業利益2,300万円)