直近3か月の「生活満足指数」は“西高東低” 博報堂 生活総研調べ
株式会社博報堂の生活総研は6月24日、直近3か月の「生活満足指数」(2011年5月まで)について調べた結果を発表した。
「生活満足指数」は、全国の一般生活者6,000名に対し、「日常生活全般に対する満足度が最高に高まった状態を100点とすると、あなたのこれまでの3か月間の生活満足度は何点ぐらいだと思いますか?」と質問した結果。今回の調査は、5月時点に行われたもの(2月中旬~5月中旬)で、今後、3か月に1度の調査を行っていく予定(次回発表は9月)。
それによると、「これまでの3か月間の生活満足指数」は全国平均で61.0点。地域別でみると、東日本大震災の影響が大きかった東北が54.9点と平均を大きく下回り、最低となった。2番目に低かったのは関東で60.2点。もっとも高かったのは近畿の63.4点、次いで北陸63.0点、九州・沖縄62.3点と続いた。全国平均を下回った地域は北海道、東北、関東、四国の4地域で、生活満足指数はほぼ西高東低という結果になった。
また、同時に調査された「日常生活で感じる快・不快感情の頻度」を参考データとしてみてみると、各地域の傾向として、不快感情(「いらいら」「もやもや」など10項目)を感じた頻度が、快感情(「ほっ」「わくわく」など10項目)を上回った。これを生活満足指数との関連でみてみると、快感情を感じた頻度が相対的に高い九州・沖縄、近畿で生活満足指数が高く、不快感情の頻度が高い東北、関東では生活満足指数が低くなっていた。
男女・年代別では、女性の生活満足指数は63.3点、男性は58.8点だった。女性は20代から50代の全年代で全体平均を超え、特に30代が64.3点、20代が64.2点と高くなっている。男性は全年代で全体平均を下回り、40代は57.1点と男女年代別でももっとも低くなった。
今回の調査では「今後、どのような価値観を反映した生活(13項目)に力を入れたいか」についても聞いており、そのなかの「そこそこの満足を良しとする生活」をみてみると、女性全体で87.6%と13項目中1位という結果で、男性と比較すると10ポイント以上高く、男女差がもっとも大きくなった。