東北新社、2012年3月期業績は減収ながら増益の予想 2011年3月期決算説明会で発表

株式会社東北新社は6月8日、2011年3月期(2010年4月1日~2011年3月31日)について通期決算説明会を開催した。特別損失33億7600万円計上し当期純利益は4億5100万円となっている

【2011年3月期 連結経営成績】
売上高   : 605億7200万円 (前年同期比 0.6%減)
営業利益  : 46億9800万円 ( 同 24.5%増)
経常利益  : 50億9000万円 ( 同 24.7%増)
当期純利益 : 4億5100万円 ( 同 65.3%減)

制作については、市場縮小トレンドが続いたため「CM」「SP」が減収したが、経費節減をすすめたことで前年並み利益を確保した。映像では「TV配給」の前年比収益を改善。さらに自社プロパティやパッケージ販売が好調で「ライツ」増収増益についても基調となった。放送も市場拡大にともなう受託業務拡大やチャンネル連結化にともない売上増で、番組販売・制作受託も好調だった。
これを受け、来期業績予想については、マス広告市場は下期より好転するものの、当面は震災前水準よりマイナス基調と想定し、震災影響長期化を前提に、制作事業の売上高「313億円(対前年-9.0%)」、営業利益「57億円(対前年-12.0%)」とした。同じく映像関連事業は売上高「100億円(前年比-10.4%)」、営業利益「-22億円(前年比+9億円)」、放送関連事業は売上高「132億円(前年比+6.3%)」、営業利益「23億円(前年比-22.1%)」と予想した。
最終的に、2012年3月期通期の業績予想(全社)は、売上高564億円(対前年- 7%)、営業利益38億円(対前年-19%)、経常利益41億円(対前年-19%)、純利益17億円(対前年+12億・+278%)になるとのこと。