中部日本放送、前期比約2倍の純利益　テレビスポット収入等前期上回る　平成23年3月期決算

中部日本放送株式会社は、平成23年3月期決算を発表した。

＜平成23年3月期の連結業績＞
（平成22年4月1日～平成23年3月31日）
売上高：324億6,300万円（前期比　0.0％）
営業利益：18億9,000万円（同　77.1％増）
経常利益：20億3,000万円（同　72.2％増）
当期純利益：9億3,800万円（同　118.0％増）

テレビ広告市況は、企業業績の回復や、エコカー補助金など政府の景気刺激策の効果もあり、スポット広告を中心に回復傾向が続きましたが、震災を受け、活況を呈していたスポット市場も、企業の宣伝計画の見直しが相次ぐなどの影響が出ている。このような事業環境のもと、グループの当連結会計年度の売上高は僅かではあるが100万円前期を上回る結果となった。

セグメントの業績は、次のとおり。

＜放送関連＞
テレビタイム収入やラジオ収入、クロスメディア収入などが前期を下回ったものの、収入の大きな柱であるテレビスポット収入や、広告代理業の子会社の売上が前期を上回ったことにより、売上高は294億4,000万円（前期比0.1％増）となった。利益面では、利益率の高いテレビスポット収入の増加に加え、減価償却費や番組費などの売上原価が減少したことにより、営業利益は8億1,500万円（前期は営業損失9,000万円）となった。

＜不動産賃貸＞
東京の賃貸ビルにおいてテナントが退去したことにより、売上高は15億9,400万円（前期比5.4％減）となった。営業利益は、東京の賃貸ビルにおける売上高の減少が響き、9億5,300万円（前期比9.4％減）となった。

＜ゴルフ場＞
売上高は5億7,800万円（前期比1.1％増）、営業利益は、売上高の増加や経費の節減などによって2,700万円（前期比124.5％増）となった。

＜その他＞
保険代理業、タクシー業などで構成される「その他」は、売上高が8億5,000万円（前期比5.9％増）、営業利益は9,300万円（前期比3.1％減）となった。