Z会、創立80周年のプロモーション費用を被災地への義援金に 「これまでありがとう、そしてこれからもよろしく!」の想い

Z会グループは15日、東北地方太平洋沖地震被災地への義援金として2000万円の寄付を行うと決定した。
同グループ規模としては2000万円という寄付は決して小さくない。

Z会の寺西氏は、この義援金についての秘話を自身のブログ( http://www.zkaiblog.com/histaff/35739 )で綴っている。
また、ファインドスターでも寺西氏を取材し直接お話を聞くことができた。

今回の義援金は、現場からの声が経営者に届く形で実現したという。
同社は今年創立80周年。この記念キャンペーンの現場がすぐに打ち合わせをもち、社長と経営管理部の取締役に直接かけいあい、即座にOKをとったとのこと。
2000万円という金額は、キャンペーンで用意した予算の全額とのこと。

Z会グループの80周年記念キャンペーン担当者は、以下のように語った。
「Z会80周年の感謝を込めて、義援金を送らせていただくよう、幹部に上申いたしました。
お子様方とご家族のみなさんに、希望ある「未来」が届きますように。
Z会はこれからも、みなさんの「未来」を応援しています。」

また、16日に公開された寺西氏のブログでは以下のように伝えられている。
『深刻な状況になっている現在の日本において…
身内で創立80周年を祝うことまで中止することは必要以上に気にかけすぎ(そのため中止しない)ではあるものの、Z会が80周年も続いたことに対し、お客様と想いを共有し、今後もより頑張ろう!という雰囲気を社会に見せるには、よくある「○周年記念キャンペーン」という名の広告宣伝展開を派手にやるよりも、今回の被災地に対して義援金を送った方がよほど「これからも(社会も、会社も)前へ向くんだ!」というメッセージになるのではないか、そういう現場判断があった模様です。
まさに「気にかける」と「不謹慎」のはざまで、80周年のための予算の最も適切な使い道が考えられたようなんです。』(Z会の義援金を巡る秘話。http://www.zkaiblog.com/histaff/35739
より引用)

各企業において広告の自粛の動きが見られる中、義援金などでこれまでの感謝を伝え、早期の復興を願うZ会の取り組みはTwitterなどでも注目され、寺西氏(@teranishi)のツイート(http://twitter.com/#!/teranishi/status/47551908759617536)も多くの人にRTされた。