グリーと角川グループが業務提携、電子書籍やソーシャルゲームをGREEで展開

グリー株式会社と、株式会社角川グループホールディングスは、角川グループが有する雑誌・書籍・映画・アニメ・コミック・ゲームなどのコンテンツ力と、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「GREE」のソーシャル性を相互に活用し、新たなコンテンツを提供するために業務提携したことを発表した。

角川グループはさまざまなメディアで多数のコンテンツを提供する一方、グリーはSNS「GREE」の会員2,383万人(2010年12月末現在)を基盤とした「GREE Platform」を展開し、ソーシャルゲームやソーシャルアプリなどの多様なコンテンツを提供している。両社の経営資源を活用した業務提携によって、「GREE」会員に対して角川グループのコンテンツを提供し、相互の収益の最大化を目指し、互いのメディアを活用した相互送客を行って双方のユーザー基盤の拡大を図るという。

2011年夏には、角川グループの電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」と「GREE」のソーシャル性を融合し、「ソーシャル電子書籍アプリ」を「GREE Platform」で提供する予定。購入した書籍の紹介や購入履歴の共有、書籍のプレゼントなどができるようになるという。また、角川グループのコンテンツを活用したソーシャルアプリを「GREE Platform」で提供することも予定しており、第一弾として現在アニメ放映中の人気ライトノベル「GOSICK」のソーシャルアプリを近日中に提供する予定。「涼宮ハルヒの憂鬱」などの4タイトルも順次提供していく。

また、「GREE」のモバイルソーシャルメディアと角川グループのリアルメディアとの連携、ソーシャルアプリと電子書籍コンテンツの連携によって、新たな相互送客モデルを確立し、両社共同でプロモーションを展開する。第一弾として、近日スタート予定のソーシャルアプリ「GOSICK」において、「BOOK☆WALKER」上の「GOSICK」原作を購入すると、そこでしか手に入らないアイテムがもらえるキャンペーンを3月中旬より展開する。また、今冬公開予定の角川映画「源氏物語」、原作の書籍、「源氏物語」のソーシャルアプリを連携させたプロモーションも展開していく。