博報堂買物研究所、“中古品の売買意識”公表 20代~40代は約7割が経験
博報堂買物研究所は2月18日、買物する生活者の本音を発見するための調査や実験結果である「買物レポート」の最新版を公表した。今回のテーマは「中古品の売買意識」となっており、全国の20代~70代の男女1152名にインターネットアンケート調査を実施した。調査実施時期は2010年10月26日~10月28日。
それによると、全体の64.5%が「この1年で中古品売買専門店やインターネットオークション等を利用した中古品売買の経験がある」と回答した。年代別に見ると、20代71.4%、30代75.1%、40代68.1%と、20代~40代の約7割が経験者だった。50・60代についても、50代が56.7%、60代が44.8%と約半数の人が経験者だった。
中古品売買の経路については、売買経験者の5割~6割が「リユース・リサイクルのお店」「インターネットのオークション」と回答した。とくに、20代においてこの傾向が強かった。50代・60代の売買経験者の約半数がインターネットオークションを利用している一方で、60代は他の年代に比べてフリーマーケットの利用割合が高かった。売買している物品は、「本」「CDソフト」「ゲームソフト」が上位を占め、特に「本」は購買については72.8%、売却について67.1%と7割近い回答があるとともに、全層にわたって1位となっている。50代・60代は「女性衣料品」「生活雑貨」が上位に入った。
売買する際の“気持ち”については、他の年代と比べ、20代・30代はなるべく高い値段で売りたいという気持ちが強く、60代は高く売ることよりも他人に使い続けてもらうことに価値を感じている模様だ。そして“今後の中古売買”について、売却については67.3%。購買については67.9%が「増える」と回答した。中古品の購入が増える理由としては、以前と比べて中古品の品質が向上したことや、インターネットオークションが手軽になったこと、が挙げられた。