博報堂 生活総合研究所、生活定点調査の第5回トピックス公開 コツコツ貯金が減少しついに3割以下に
株式会社博報堂の生活総合研究所は2月15日に、生活定点データトピックスのVol.5「“コツコツ貯金”派が過去最低」を公表した。
「生活定点」は、2年に1度、同じ条件の調査地域・調査対象者に対し、同じ質問を繰り返し投げかける定点観測型のアンケート調査。今回「生活定点」調査の時系列分析から、生活者の意識・価値観の大きな変化を発見したとしてトピックスを公表した。
それによると、調査の開始年、かつバブルが崩壊した1992年当時、「毎月決まった額の貯金をしている」人は過半数以上(59.9%)いたが、その後厳しくなった経済状況の影響のためか、“コツコツ貯金”派は、減少。2010年には過去最低を記録し、ついに3割(29.9%)を切ったとのこと。
また「能力」「健康」「時間」など18項目のなかから欲しいものを3つまで選ぶ質問で、「お金」は2002年からずっと1位でスコアも増加傾向となっており、2010年に過去最高(56.8%)を記録した。2002年以降、“コツコツ貯金”派と“お金が欲しい”派は反比例するような動きを見せながら、その差は2010年時点で26.9ポイントにまで広がったこととなる。
なお、お金に関する別の質問を見ると、「買う前に値段をよく比較する方だ」は1992年の52.1%から2010年は57.2%になり、5.1ポイント増加した。逆に、「値段が高くても気に入れば買ってしまう方だ」は1992年の50.8%から2010年は41.8%になり9.0ポイント減少した。