共同印刷、営業利益が前年同期比87.5%減 受注数量の減少と受注単価の下落で減収減益の結果となる 第3四半期決算

共同印刷株式会社は2月4日、平成23年3月期第3四半期決算を発表した。

<平成23年3月期第3四半期の連結業績>
(平成22年4月1日~平成22年12月31日)

売上高:736億7,700万円(前年同期比 7.6%減)
営業利益:2億3,200万円(同 87.5%減)
経常利益:7億3,000万円(同 66.9%減)
四半期純利益:3億2,200万円(同 62.5%減)

経営ビジョンに基づいて事業領域拡大のための体制作りと体質改善を推進し、新製品の開発や新サービスの拡販に努めるとともに、人件費をはじめとするあらゆる経費を見直し、抜本的なコスト削減に取り組んだが、需要減少と競争の激化により、ビジネスメディア部門、出版商印部門において受注数量の減少と受注単価の下落が進み、減収減益の結果となった。

セグメント別概況は、次のとおり。

<出版商印部門>
売上高:370億9,700万円(前年同期比 3.6%減)

出版市場が縮小するなか、新規得意先の開拓をはじめコンテンツのデジタル化サポートや小ロット物件への取組みを強化し、売上拡大に努めた。この結果、コミックスや単行本が増加したものの、海外子会社の書籍や辞書などが減少し、書籍全体では前年同期を下回った。定期刊行物は、部数減やページ減などの影響により減少。一般商業印刷では、重点品目とその周辺領域の拡販に努めた結果、販促DMは増加したものの、情報誌やカタログ、POP・ノベルティなどが減少し、全体として前年同期を下回った。

<ビジネスメディア部門>
売上高:212億3,300万円(前年同期比 18.9%減)

証券類では抽選券が増加したが、ビジネスフォームでのデータプリントおよび関連サービスが不振で、前年同期を大きく下回った。ICカードは、通信分野向けが増加したが、交通分野・金融分野向けが減少し、全体としては減少した。

<生活・産業資材部門>
売上高:140億8,400万円(前年同期比 1.7%増)

技術力や品質を強みとした高付加価値製品の拡販に取り組み、金属印刷、建材製品、紙器が減少したが、歯磨き用ラミネートチューブをはじめとするチューブが伸長したほか、軟包装も好調。その結果、部門全体では前年同期を上回った。

<その他>
売上高:12億6,100万円(前年同期比 3.6%増)

前年同期を上回る結果となった。