NTT、デジタルサイネージのフィールド実験。効果測定に力点、丸ビル、京急品川駅などで。

日本電信電話会社(NTT)とNTTコミュニケーションズは、デジタルサイネージ広告配信のフィールド実験を共同で実施。
京浜急行電鉄株式会社と三菱地所株式会社などの協力を得て、品川駅、横浜駅、羽田空港駅、丸の内ビルディングで昨年11月27日から2009年3月末までの期間実施している。

従来の屋外広告は、広告効果を測定する客観的な指標が存在せず、効果があいまいだった。
このフィールド実験でNTTは、デジタルサイネージの広告メディアとしての広告価値を客観的に表すための測定も行う。

丸の内ビルディングと京浜急行羽田空港駅で画像処理による「ディスプレイ前の滞留人数」、顔の向きを推定した「視聴人数」により、広告を何人が見たかなどの効果測定を行う。

NTTでは今後、デジタルサイネージの広告媒体としての実用化を目指す。
また、鉄道や大型商業施設などのロケーションオーナー、広告主、配信システム開発会社に幅広く参加を呼びかけた実証実験を2009年2月から実施する。

デジタルサイネージは屋外広告の手段として、ディスプレイを用いた電子的で動的なコンテンツを時間や場所を特定して配信できるため、メーカーのみならず広告出稿減にあえぐ広告業界でも注目を集めている。