アウンコンサルティング利益８割減、ネット広告にもコスト削減の波。変化の波に乗れず構造改革遅れる。役員賞与カットも。

アウンコンサルティング株式会社は、平成21年5月期の通期連結業績予想の下方修正を発表した。

売上高は前回７月発表の50億円から12億円マイナスの37億円、営業利益は前回予想よりマイナス82.9%の1億円、経常利益はマイナス82.5%の１億円、純利益はマイナス81.1%の6千6百万円となった。

今回の下方修正についてアウンコンサルティングは、インターネット広告市場のみに依存する事業構造からの転換を進めてきたが、周辺環境の変化のスピードが想定以上に速く、その対応が遅れた、としている。
リーマンショック以降、クライアントの検索エンジン最適化（SEO）に対するコスト削減が進み、利益の高いコンサルティングサービスから低コストで広告主のリスクが少ない成果報酬型に需要がシフト。
コンサルティングを得意とする同社はその影響を大きく受けた。

また、同社は同時に役員報酬の減額を発表している。
減額は、平成20年12月より平成21年5月までの6ヶ月間、代表取締役の役員報酬月額の20%、その他取締役の役員報酬月額の5～10%。