電通、中期経営目標は「2013年度に連結営業利益700億円」 2010年上期の決算概況および経営方針を公開

株式会社電通は11月12日、2010年上期に関する決算概況、および総括と経営方針の資料を公開した。

この文書内では、あらためて売上増の要因について、景気回復基調の中での広告出稿増加、北京電通・電通ホールディングスUSA・地域電通などの海外の貢献、電通イノベーションインタラクティブ社・アドギア・電通メディア韓国などの新規連結によるものとしている。

とくに統合キャンペーン提案やクリエーティブに対する高い評価が売上に貢献した。デジタル領域においては、モバイル、SEM、ソリューション等の領域で大きく伸長。Appleと「iAd」を日本で展開するためのパートナーシップを締結するなど、領域も拡大させている。一方で単体販管費は減少させたが、新規連結販管費が増加した。

同社では、今後の継続的な収益性向上への取り組みとして、非マス領域の売上総利益率の向上、営業費削減の継続、管理部門改革の3つを掲げており、中期経営目標(2013年度)を「連結営業利益700億円」「オペレーティング・マージン20%以上」「ROE 8%」としている。

なお同社は連結累計期間(2010年4月1日~2010年9月30日)の業績について、すでに決算短信を発表しており、その内容は以下のとおりとなっている。

【連結経営成績(累計)】
売上高   :8684億0700万円(対前年同期比 10.5%増)
営業利益  :175億8600万円 (同 157.3%増)
経常利益  :166億1600万円 (同 58.8%増)
四半期純利益:28億5900万円 (同 59.9%減)