Appleと電通グループ、iPhone向け広告ネットワーク「iAd」を日本で展開

米Apple社と株式会社電通は10日、Appleのモバイル広告ネットワークである「iAd」を日本で展開するため、パートナーシップを締結したことを発表した。

iAdは、iOS4に組み込まれている広告プラットフォーム。アプリケーションを利用している状態で広告を体験でき、ビデオを見たりゲームをしながら、広告内の商品購入、アプリケーションのダウンロード、iTunesのコンテンツ購入が可能となっている。iAdネットワークに参加するアプリ開発者は、さまざまなタイプの広告をアプリケ-ションに取り入れることができ、アプリ開発者は、iAdネットワーク収入の60%をiTunes Connectを経由して受け取ることが可能となっている。

電通は、日本におけるiAdの広告販売と広告制作を担当し、AppleはiPhoneとiPod touchのユーザーに向けたiAdの配信業務を、2011年の初頭より開始する。また電通の子会社であるサイバー・コミュニケーションズ(cci)は、広告制作進行とメディアプランニングを含む、日本におけるiAdのワンストップサービスを提供するとしている。

電通の取締役副社長執行役員である森隆一氏は「このようなパワフルな新しい広告プラットフォームの日本での展開において、Appleと組めることを大変楽しみにしています。モバイル広告は、日本のもっとも急速に成長したプラットフォームの1つであり、iAdの豊かな表現力と熱狂的なiPhone、iPod touchユーザー層の組み合わせは、広告主やアプリ開発者の方々にとって、モバイル広告の可能性を最大限に活用していただける新しい機会となります」とのコメントを寄せている。

■元リリースリンク http://www.dentsu.co.jp/news/release/2010/pdf/2010110-1110.pdf ■関連リンク 電通 http://www.dentsu.co.jp/ iAd - Apple Developer http://developer.apple.com/jp/iad/