日本繊維新聞社倒産。8月大幅な減資を実施するも業況回復せず、6億円の負債

株式会社日本繊維新聞社は、11月1日付で休刊して事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。

同社は、1943年(昭和18年)4月に創業し、1949年(昭和24年)3月に法人に改組。大手繊維商社などから出資を受け、繊維、ファッション、流通まで幅広く扱い、繊維業界関係者を主な購読者とした業界紙「日刊日本繊維新聞」(公称発行部数約12万4,000部=ホームページによる)のほか、書籍やタブロイドの発行を手がけていた。

リーマン・ショックの影響などから広告収入が大幅に減少したことで2010年3月期の年間売上高は約5億2,000万円にダウン。その後も営業のスリム化や8月には1億3,600万円から1,360万円への大幅な減資を実施したが、大幅な債務超過に陥るなど、業況の改善には至らず、今回の事態となった。負債額は約6億円。

■リリース 11月1日付で休刊のお知らせとお詫び(日本繊維新聞社) http://www.nissenmedia.com/information/2010/11/01/12/0000.php