鉄道空間における行動は広告を見る割合が高い、JR東日本企画の移動者調査

株式会社ジェイアール東日本企画は、5月に実施した「第6回首都圏・関西圏移動者調査」(10,000人調査)の結果をまとめて10月27日に発表した。

交通広告を含めたメディア接触状況、それぞれの広告媒体イメージなどについて調査し、パーソントリップ(人の動き)データとシングルソース(同一サンプル)で捉えるようにしている。

今回の調査によれば、電車に乗っている平日ラッシュ時は「車内広告(中づりなど)」を見るが最も高く、「窓から見える広告を見る」「音楽を聴く」「眠る」の割合が高くなっている。また、平日ラッシュ時での駅構内のすごし方も「駅ポスター・看板を見る」が最も高く、「音楽を聴く」「メールをする」割合が上位となった。

列車内テレビの「週1回以上」の接触率を見ると、首都圏で約3割、関西圏で約1割と約3倍の開きが見られるが、3年前に比べて首都圏は11ポイント、関西圏が4ポイント増えており、首都圏での普及がめざましいことがわかった。
駅設置型デジタルサイネージの「週1回以上」の接触率は、店頭(店舗)型が首都圏・関西圏ともに約1割、ポスター型は首都圏(12%)が関西圏(9%)を3ポイント上回っている。

ソーシャルメディアの「週1回以上」の閲覧率を見ると、ブログ、ウィキペディア、YouTube、mixiが上位。書込率では、ブログ、mixi、Twitterが上位で、Twitterは閲覧に比べて書込の割合が高く、他のソーシャルメディアよりも気軽に発言しやすい特性が見受けられる。

さらに、Twitter内でどのような広告が話題になっているかもアンケートしており、「パソコンで見るネット広告」「テレビ広告」に次いで、「電車や駅構内のポスター・看板」があげられているという。