電通、ミュージックセキュリティーズ社と業務提携 “共感型投資”で事業開始を支援

株式会社電通とファンド運営会社のミュージックセキュリティーズ株式会社は10月5日、業務提携を発表した。ミュージックセキュリティーズが提供するマイクロ投資ソーシャルプラットフォームサービス『セキュリテ』を電通が活用した事業支援サービスを同日より開始する。

『セキュリテ』は、事業者が手掛けるアイディアや発想段階のプロジェクトの開始に必要な事業資金に対し、「その事業を応援したい」という個人投資家(支援者)から小口出資の形でWeb募集を行うサービス。個人投資家(支援者)は、WEBサイトの『セキュリテ』を介して、「共感」「関心」「参加欲」を持ったさまざまな事業に小口出資(1口1万円~)することが可能となっている。

新サービスは、新しい消費者参加型の商品開発手法、社会性や文化性の高い事業を支援する資金調達手法として電通が活用するものだ。対象として、主に嗜好性の強い消費財やエンターテインメント・メディア関連分野など、消費者やユーザーの共感に訴える商品やサービス領域、あるいは地方や小規模の事業者、コーズマーケティングの一環としてこうした活動を支援したい企業が想定されている。

具体的な流れとしては、電通が全国的な営業およびメディアネットワークを通して、アイディアや発想段階のプロジェクトを全国から発掘。『セキュリテ』を活用して「その事業を応援したい」という個人投資家(支援者)から事業資金を調達することで事業開始を支援。さらに電通が従来から実施しているマーケティング、コミュニケーションサービスにより、当該事業の更なる拡大を支援する。

ミュージックセキュリティーズのソリューションを活用することで、事業者は既存のプロジェクトファイナンスやコーポレートファイナンスの枠組みに捉われない、共感者コミュニティーを支援基盤としたサービスインが展望できるとのこと。また、事業への参加意識が醸成されることによる「ブランドのファンづくり」といったマーケティング視点からの効果も期待できるとしている。

■リリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2010/pdf/2010094-1005.pdf

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