NEC、顔認識で広告表示・効果分析まで実現するデジタルサイネージ発売。効果明確、屋外広告にもネット広告のメリットを融合。

 NECは、顔認識技術を用いて顧客属性(性別・年齢層)に合わせた広告コンテンツを電子ディスプレイに配信した上、効果測定まで行えるデジタルサイネージボード「eye flavor(アイフレーバー)」を国内で初めて開発、出荷を開始したと発表した。

実証実験として「グランデュオ立川」の1階正面入口に「eye flavor」を21日間設置。
時間帯別・性別・年代別の広告コンテンツ認識者数や視認時間、ディスプレイと視認者の距離などを元に広告効果を測定した。
その結果、従来は主にアンケート調査などで把握していた屋外広告の効果を、タイムリーかつ定量的・詳細に把握することが可能になった。

「eye flavor」の価格は200万円から。
幅広い業界に提案し、今後3年で500台の販売を目指す。

ここ最近、顔認識技術を用いたデジタルサイネージが実用化されつつある。
デジタルサイネージをはじめとした屋外広告のターゲティングは、通常、広告を掲出する地域や場所、通行者の属性で行われてきた。
顔を認識することで、デジタルサイネージにおいてもネット広告のように、一人ひとりに対して性別、年齢などを判断して違う広告を見せることができる。
それに加え、効果測定が明確な数値として把握できれば、屋外広告とはいえネット広告同程度に費用対効果の測定が可能となってくる。