朝日放送の3月期1Q決算、主力の放送事業で好調な視聴率とコスト削減を背景に好調な業績

朝日放送株式会社は、平成23年3月期第1四半期決算を発表した。

売上高:187億8,500万円(対前年同期比 0.0%)
営業利益:6億5,500万円(同 260.9%増)
経常利益:7億3,200万円(同 162.7%増)
四半期純利益:2億4,900万円(同 93.8%増)

主力の放送事業では、関西地区テレビ視聴率で全日・プライム・プライム2の「3冠」で首位を維持し、テレビスポット収入で関西地区投下額のシェアを拡大して増収となった。また、ラジオスポット収入も持ち直して増収となっている。一方、費用面では主に放送事業を中心にさらにコスト削減を進め営業利益・経常利益ともに増益。資産除去債務会計基準の適用に伴う影響などで特別損失4億2,000万円を計上したが、四半期純利益も増益となっている。

事業セグメント別の業績は、以下のとおり。

<放送事業>
売上高:164億8,800万円(対前年同期比 0.3%増)
営業利益:5億4,500万円(同 796.6%増)

好調な視聴率を背景にテレビスポット収入が増収となったが、広告主が固定費を避ける傾向が強くなり、タイム収入は減収。費用面ではさらなる業務改善によるコスト圧縮や番組編成の見直しなどを実施し、コストを減少させている。

<ハウジング事業>
売上高:20億8,500万円(対前年同期比 1.3%減)
営業利益:1億2,200万円(同 3.8%減)

住宅および住関連展示場事業で新規会場による増収があったが、閉鎖した会場もあったため減収となった。

<ゴルフ事業>
売上高:2億1,100万円(対前年同期比 8.6%減)
営業利益:▲1,200万円(前年同期は600万円の損失)

不安定な雇用情勢や慢性的なデフレ傾向などの影響で、入場者数や客単価が減少し、減収となった。