今年度の国内広告費は8.2%減、マス4媒体の比率は広告費全体の4割近くまで減少。日経広告研究所が発表。

日経広告研究所と特定民法法人日本経済研究センターは、2008年度の広告費見通しを下方修正した。

発表された資料によれば、2008年度の広告費合計の前年同期比増減率の推移を四半期別に見ると、前年割れが続いている。
減少幅が拡大し、2008年10~12月期、2009年1~3月期の予測では二ケタ台の落ち込みとなり、厳しい状況が続く。

また、2008年度下半期の広告費見通しは世界的な景気悪化のためさらに落ち込む、としている。
上半期は前年同期比5.8%減だが、下半期は10.3%減と二ケタ台のマイナスになる。

媒体別では、新聞、雑誌、テレビ、ラジオのマス4媒体の広告費は2005年上半期以降、前年割れが続いており、2008年下半期の落ち込みは11.3%減と最も大きくなっている。
広告費合計に〆るマス4媒体の費用の割合は、2008年度下期には40%台前半まで落ち込む。

2009年上半期の予測としては、2009年4~6月期の広告費は前年同期比5.8%減とさらに落ち込みが拡大する見込み。
このうちマス4媒体は、新聞11.9%減、雑誌9.7%減、テレビ6.2%減、ラジオ2.4%減。