相次ぐフリーペーパーの休刊。24年間続いた東京パノラマなどが歴史に幕。

広告業界でも比較的好調なフリーペーパー(フリーマガジン)の休刊、Webへの統合などが相次いでいる。

1985年に創刊の働く女性向け媒体「東京パノラマ」は2008年11月17日発行号をもって休刊を発表した。
「東京パノラマ」以外にも、コナミスポーツクラブの発行する「コナミスポーツクラブマガジン」が11月に休刊しWebに統合、朝日オリコミ大阪が広告枠を担当している医療系フリーペーパー「ブリッジング」も同様にWebに統合、CDショップで15万部配布されていた「サウンドデジカン」も休刊が発表された。

フリーペーパーの休刊の背景は各社様々だが、広告収入に対して紙と印刷のコストが見合わないというのが実際のところのようだ。
「昨今のウェブ媒体の成熟や設置型フリーペーパーの乱立などに際し、情報紙としての使命をひとまず終えたと判断」(株式会社東京ニュース通信社)
「昨今は、低炭素型社会、エコロジー、ペーパーレス・・・そんな時代に」(コナミスポーツ)

先日休刊、Webへの統合を発表した米国「PCmagazine」編集長のLance Ulanoff氏も、「雑誌という形態をやめることで、大量の紙、インク、CO2が節減できる。」「現実的なところ、増え続ける印刷と配送の費用が物理的な製品を作る事(雑誌を発行し続けること)を困難にした。」と語っている。