ジェイフロンティア、2025年5月期決算は増収増益 利益面はいずれも黒字浮上
ジェイフロンティア株式会社は、2025年5月期通期の連結業績(2024年6月1日~2025年5月31日)を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :215億400万円(前期比 21.4%増)
営業利益 :2億9300万円(前期 マイナス6億500万円)
経常利益 :2億3100万円( 同 マイナス6億9400万円)
当期純利益 :8700万円(前期 マイナス21億100万円)
メディカルケアセールス事業の医薬品のD2C(EC・通販)では、第1類医薬品や、主力商品である防風通聖散のほか防已黄耆湯錠SX等の生漢煎®シリーズの漢方(第2類医薬品)の売上が好調に推移。
また、顧客獲得のための広告効率を注視するとともに、適切な在庫水準の維持やコスト構造の改善等の効率性に重点を置いた事業活動を推進した。同事業のオンライン診療・オンライン服薬指導・医薬品の宅配をワンストップで提供するプラットフォーム「SOKUYAKU」は、2024年6月から、ユーザー(患者)のシステム利用料の値上げに加え、「SOKUYAKU」の利用患者が多い一部の医療機関からシステム利用料を徴収する価格改訂を実施した。
価格改訂による顧客の離反はほとんど発生しておらず、利用件数は順調に推移するとともに、利用単価の向上により収益性の改善が進んでいる。加えて、2024年4月にリリースした健康経営を推進する法人向けの福利厚生サービス「SOKUYAKUベネフィット」の拡販による安定収益基盤の強化も進めている。
一方で、2024年7月1日付で連結子会社であったAIGATEキャリア株式会社の全株式を譲渡したため、同社を連結の範囲から除外。この結果セグメント売上は57億3519万円(前年同期比16.1%減)となった。
ヘルスケアセールス事業は、前期までグループ全体で推進してきた健康食品・化粧品分野の商品ラインナップの拡充が順調に進捗。今期はグループシナジーの深化や既存顧客へのクロスセルの強化等を推進することで売上高及びEBITDAの最大化を図った。その結果、セグメント売上高は60億8233万円(同33.8%増)となっている。
ヘルスケアマーケティング事業においては、主にヘルスケア関連のD2C事業者に向けた著名人のキャスティング等によるブランディング支援、テレビショッピングをはじめとするライブコマースを活用したマーケティング支援、ダイレクトメール(DM)マーケティング・物流業務などのBPOサービスが業績に貢献。セグメント売上高は96億8695万円(同53.0%増)となっている。
〈今後の見通し〉
2026年5月期の連結業績予想は、売上高236億円、営業利益3億2700万円、経常利益2億4000万円、純利益1億円を見込んでいる。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250715514840.pdf