日本BS放送、2025年8月期3Q決算を発表 経常利益は前年同期比0.4%増
日本BS放送株式会社は、2025年8月期第3四半期の連結業績(2024年9月1日~2025年5月31日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :87億4700万円(前年同期比 3.5%減)
営業利益 :15億4400万円( 同 0.8%減)
経常利益 :15億6700万円( 同 0.4%増)
四半期純利益:10億6200万円( 同 1.3%減)
同第3四半期累計期間の放送事業においては、タイム収入は競馬中継等の公営競技が好調に推移したほか、ショッピングも引き続き堅調だったものの、前期放送の大型スポーツ特番の反動減等の影響が大きく、前年同期比で減収。スポット収入は、日中帯を中心としたドラマコンテンツの編成戦略の強化により回復の兆しは見られたものの、前年同期比減収となった。
また、「アニメのBS11」として認知を拡大すべく、2025年4月には四国最大級のアニメの祭典「高知アニクリ祭2025」に初出展する等、放送領域にとどまらない多角的な施策も積極的に展開した。これらの結果、事業全体の収入は76億289万円(前年同期比3.1%減)となっている。
その他事業においては、配信コンテンツのラインアップの強化や会員プランの拡充等により、同社独自のオリジナルオンデマンドサイトBS11+やTVer等を中心とした各配信サイトにおける配信事業収入が好調に推移。
このほかイベント事業では、今回で5回目の開催となったコンサート「貴公子たちの音楽会vol.5」や、「テレサ・テン、あなたに逢いたい 没後30年メモリアル・チャリティコンサート」等、一層の業容拡大に向け、放送外事業の施策に取り組んだ。この結果、その他事業全体で前年同期比6.1%減の11億4490万円の収入となった。
費用面では、新規レギュラー番組、ドラマコンテンツの購入、イベントや配信コンテンツの強化を図り、積極的にコスト投下を行ったものの、前年のレギュラー番組等にかかる費用の反動減や、2023年に実施したスタジオ設備更新にかかる減価償却費の負担軽減の影響もあり、原価部門は費用減だった。
販管部門では、番組認知拡大に向け、BS視聴者層に親和性の高い新聞広告への出稿を積極的に実施した一方で、宣伝施策全体におけるコスト効率を意識したことにより、広告宣伝費を中心に費用減となった。
これらの結果、同四半期の売上高は前年同期比3.5%減の87億4779万円となり、営業利益、四半期純利益はいずれも微減、経常利益は微増となっている。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250710511170.pdf