総医研ホールディングス、2024年6月期3Q決算を発表 利益面はいずれも赤字

株式会社総医研ホールディングスは、2024年6月期第3四半期の連結業績(2023年7月1日~2024年3月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高    :38億4100万円(前年同期比 41.7%減)
営業利益   :マイナス5億6000万円(前年同期は7億8400万円)
経常利益   :マイナス5億2900万円( 同 7億8500万円)
四半期純利益 :マイナス5億7400万円( 同 4億9600万円)
 
化粧品事業においては、広告施策等により梃入れを図ったものの販売の減少傾向が続き、 通信販売部門の売上高は 9800万円(前年同期比2.3%減)だった。また、卸売部門の売上高は、中国市場向け商品の販売が福島第一原発処理水の海洋放出を発端とする日本製品の不買運動激化の影響等を受け大幅に減少し、8億8300万円(同73.3%減)。この結果同事業の業績は、売上高9億8200万円(同71.2%減)、営業損失1億7700万円(前年同期は7億円の営業利益)となっている。
 
健康補助食品事業では、2009年3月より「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」から生まれた製品である「イミダペプチド」を、飲料をはじめソフトカプセルや錠剤などで販売している。同四半期は例年同様疲労回復のニーズが高く、広告出稿に対する反応が良好である夏場に合わせて集中的に広告宣伝費を投下し、販売の一層の拡大を図った。

これにより新規顧客の獲得数は増加し売上高が前年同期を上回ったものの、原材料価格の高騰による売上原価の増加や広告料の高騰等により、営業利益は前年同期を下回った。同事業の業績は、売上高19億3300万円(同0.5%増)、営業損失1億8300万円(前年同期は1億1500万円の営業利益)となっている。
 
機能性素材開発事業は、ラクトフェリンをはじめとする機能性素材の開発及び販売等を行う事業で、ラクトフェリン原料の販売、ラクトフェリン等を配合した健康補助食品のOEM供給等による売上を計上している。同四半期においては、ラクトフェリン等を配合したサプリの販売が好調な一方で、原材の販売数量が伸び悩んだこと等から、売上高が減少。同事業の業績は売上高2億4200万円(同36.3%減)、営業損失0万円(前年同期は4300万円の営業利益)となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240424575946.pdf