白鳩、2024年2月期2Q決算は減収減益 国内販売のアクセス数・客単価増も購入件数の減少分をカバーできず

株式会社白鳩は、2024年2月期第2四半期の業績(2023年3月1日~2023年8月31日)を発表した。
 
【経営成績(累計)】
売上高    :30億5700万円(前年同期比 4.8%減)
営業利益   :マイナス1000万円(前年同期 6000万円)
経常利益   :マイナス4800万円( 同 4800万円)
四半期純利益 :マイナス7800万円( 同 4900万円)
 
国内販売においては、クーポン施策、インフルエンサー施策、ライブイベント等各種施策と共に、仕入原価上昇分の価格転嫁を慎重に進めたものの、売上高は前年同期比94.4%と低迷。アクセス数(同108.6%)、客単価(同108.7%)は上昇したが、購入件数が同86.8%と下落し、アクセス数や客単価の上昇分で購入件数の下落分をカバーしきれなかった。
 
本店では、購入件数の下落は見られたものの、クーポン施策や広告施策によって、客単価・アクセス数が上昇。売上高は同104.2%と伸張した。楽天レディースでは、競合他社の大幅な値引き施策の影響が継続しているほか、モール内で特定のNB(ナショナルブランド)キーワード検索数が下落したことで同店のアクセス数も下落、Roomインフルエンサー施策や広告施策で填補を試みたが、売上高は同90.3%と低迷した。
 
ヤフーショッピングにおいては、モールにおける各種集客施策が新規顧客施策から既存客施策に移行したことや、ポイントアップ等の販促施策の大幅縮小によって新規顧客が減少したこと、既存顧客についても施策効果が限定的だったことなどから、独自セールやクーポン施策で填補を試みたものの、売上高は同78.7%となった。Amazonでは、Amazonの品番統合の影響によるショッピングカート獲得率の下落や、一部商品におけるFBAの在庫切れが発生したが、広告施策によってアクセス数・購入件数が好調に推移し、売上高は同102.0%と僅かながら伸張した。
 
海外販売では、ロックダウン明けより復調の兆しを見せ始めていたものの、福島第一原発処理水の海洋放出が影響し日本商品の買い控えが拡大。同四半期は前年同期比127.5%と伸張したが、今後売上高に影響することが懸念される。
なお、同社のPB・CBの売上高構成比は29.4%となり、前事業年度比でプラス1.8%拡大した。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120231011564723.pdf